二人だけの朝をつくろう。ぼくが迷子にならないように。きみが変わってしまわぬように。だって神様なんてこの世のどこにもいないんだ。
レモネードの温度まで
届かないなら秋
瞼がいちばん知っている
僕がいなくたって君は生きていけるんだ。君がいないと僕は生きられないのにね。それもきっと愛だってこと。君の知らない幸せなおはなし。
君が僕を知らなくても、君が笑うと嬉しいし、君が辛いと悲しい。君が僕を知らなくても、君の泣く夜は頭を撫でたいし、君の不幸を魔法のパンチでやっつけたいよ。君が僕を知らなくても。
私が消えてもあなたは平気
しらんぷり星雲
毛布に包まって泣いて震える夜をあなたは知らない
なんて、うそ
ハミングを飲み込んであげる
ここに神様
明日が来るまで君の瞼を閉ざし続ける
いつかこの宇宙が果てても、僕はまた君のその細い指先を攫って、髪を撫でて、りんごのほっぺにキスをしよう。だから君はちょっと足りないそのままでいてね。夢に見た奇跡の光線、きっとそこから世界が変わる。
私の背丈を縮める魔物
あいしていたい
あいして、いたい
甘いキスなんて知らない僕ら
君はテレサ
そういえば君に好きって言ってもらったこと一度もなかったなあ
さよならもなかった
それでも僕は、君の心地好い低音が忘れられない
天の川に埋もれてく
私、あなたのこと、何一つ知らなかったんだなあって
また会えたならその左頬を思いっきり殴らせて
ありったけ罵らせて
猫みたいな髪の毛を引っ張らせて
それからめいっぱいキスさせて
君は笑ってただいまって言って
ごめんねって言って
愛してるって言って
なあんて、ね
愛したあの人は今、土星の裏側にいます
私のいちばんおいしいところを貴方は知らないままなんて
奇跡はそんな一杯のコーヒーからやってくる
君の味って苦い、ずるい
僕が吐いた嘘は全部僕のためなんだから、君は泣かないでいいんだよ、もっと怒っていいんだよ