そんな私を貴方は知らない
若草色に戸惑う
うたたねの記憶
進む速度さえ違うから
私は貴方と歩めない
記憶の奥には裏切りにも似た
漆黒を追えば奈落
そうして月夜は目が冴える
行き止まりを探す指先
いっそ腕を引いて歩めたら
月と闇夜
食い違う祈り
肌に張り付く空気の温度
ああもう直ぐ日が暮れる
愛しい彼ですら宇宙の歯車でしかないのなら

憂鬱を手繰り寄せる
つっつきたい
憎らしい鼓動を握り潰そう
小指を繋ぐ
太陽の下で傘を差して私は雨を待っている
名も無き人へ
薔薇は裏切らない
わたしをきれいにきずつけて
そんな気分だっただけ
エプロンに孕んだ甘い罪
そんな貴方を私は簡単に許すのでしょうね
愛を以て私を深く殺して下さい
消えない傷を作るのは難しい
笑顔で懇願
あなたに私は撃てないわ

発砲音
愛の囁き
同情を模ったキス
君を殺せてしまうくらい
赤い硝子球がふにゃりと笑う
甘くて深い言葉にわたしは窒息死
素敵な夢を見続けるお手伝いなら幾らでも
でもこんな汚れた手であなたに触れられない
守ってあげないと死んでしまうような弱い君が大好きだ
手の内に入れてしまえばあとは綺麗に飼い殺し
ありもしない過去がわたしを責める
少しの隙も油断もならない
紅茶の残り香を辿る旅
夜毎繰り返される
溺死事件

そうしてついには
幻想を抱く
肢体をかき抱いて
(ああ、それでも、あなたになら××されても)

そこから呼んでくれたなら
風の温度を確かめて
追想
優しすぎる涙は世界をすこしだけ優しくした
ちゃんと前向いて
後悔が君を攫っても
今日も世界は生きている
鯨の背中に誓いのキス
思い出に縋るより
走り抜けてしまえ
きっと一歩を踏み出せる
爪先の触れる距離に僕はいるよ
少女の踵が浮いた
進むのが怖いなら僕が前を歩んであげる
手を繋ぐのは君が寂しくならないように
無理なんかじゃない
ひとりにならない魔法の言葉を教えてあげようか?

例外として、君
えんぴつで世界は飾れない
ばん、
私からすればただの終焉
のたありのたり
命綱がもうすぐ切れる
がんばることにつかれたなら
明けて、お別れ
日曜日の気まぐれアリス
消失は唇から
ええと、あの、そのあのね
るん、るん、るん
とっととキスして!
しかし彼らは止まらない
てるてるぼーず

僕を突き動かす衝動の名は
明日を夢見た乙女の消滅
賞味期限が切れる時
ツインテールの焦燥
好きだと言うなら証明してみせて
繋がるための消失
少年はクジラの寝息を追う
甘ったるい愛の囁きなんて省略
想いが衝突するところ
零れ落ちた明日に焦点を合わせて
正直者の魔法
突撃少女は止まらない!
うしろの正面だあれ
恋に溺れた愚か者のの症状
正午を少し過ぎたとこ
(ドラマのような甘いキスをしましょうか)
(あたし一人堕とせないしょうがないひと)

シュプレヒコールは愛を叫ぶ
人間なんて簡単な生き物
退屈に流された
くたびれてしまえばいい
波間に衝動
ん、きみが言うならそれで
噛み付いた耳たぶ
生足乙女
色褪せる前に飲み込んで
(しにたくなんかない)

もういいかい?
かいぐりかいぐり
おにさんこちら
くるっとまわって
かわいいうさぎがぴょんぴょんぴょん
なにがおちた
めをさましたらたべられちゃう
たたいてつねって
あっちむいて
てくてく、てくてく
よあけのばんに
オオカミさん、いまなんじ?

星はまるで笑うように
君の代わりに空が泣く
すると世界が少し震えた
消え失せろ僕の本音
今こそその刻
君を満たしてしまおう
どうかお願いつれてって
存在する今のうちに
存在を消去
えんぴつで世界
もうたくさん
純白と赤い月
小指を縛る細い糸
残骸はつのって私を責める
かつて世界が綺麗だった頃
僕の知らないものをあなたは
ほんの少しの思い出へ捧ぐ
吹き抜ける風はしらんぷり
だって空はあまりに綺麗で
すぐに忘れてしまうけれど
潰れてしまう程の重い愛をあげる
別れ話が怖くて口付けでせき止めた
もう私から離れて行かないで
薄れてゆくこの想いが苦しいの

メントールと夜と白い息
林檎の赤に跳ね返った言葉
いっぱい抱いてもっとキスして愛してるって囁いて
目から冒して、指で伝えて、額に約束を
リップ音に潜ませた狂気
イリュージョンは明日の行方を歪ませた
喰らい尽くされたのは愛すべき憧憬
利己的博愛主義の言い分
スーパーサボタージュタイム
魔物の潜む森、花束を手に、君は、
すりきずに残した恍惚

明日まで待って
化粧水に恋心を混ぜました
まさか終わりがくるなんてね
シルクの煩悩
訂正。あたしはきみが好き。
お互いの手が愛し合う
眩暈、そして私はあなたの中で
電波塔はあたしの中に!
とりあえず、キスでもしませんか。
後ろ姿を閉じ込めたい
こうして二人は世界の隅に
戸惑うくらいならいっそ触れないでほしい
少女の言葉は窓枠を滑る
森を隠すには
四百円の温もり
ロマンチストメーカー
質問がみっつ
空腹を満たすのはあなたの
オリエンタルな願い
ねえあたしはなにを愛してるんだろう
硝子はこうして熔けだした
いつだって一緒よね!
焦燥感、こんなのいらない
間に合ったならきっと
素足に潜んだ